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ことばと心を育てる“遊びの時間”――FCCキッズ東船橋の実践

「遊びの時間って、ただ子どもと遊ぶだけじゃないの?」


そう思う保護者の方は少なくありません。

でも、FCCキッズ東船橋では、この“遊びの時間”をとても大切にしています。

なぜなら、遊びこそが子どもの心やことば、社会性を育てる土台になるからです。


そしてこの時間は、子どもだけでなく、保護者の方にとっても「わが子への関わり方」を学ぶチャンスの場でもあるんです。


ことばがなかなか出ないと、不安になりますよね。


「うちの子、大丈夫かな…」と心配になるのは、とても自然なこと。

でも、ことばは「教えこむ」ものではなく、「やりとりを楽しむ中で自然に芽生える」ものなんです。

だから、子どもにとって”遊び”ってとっても大事!


ことばの力の根っこは、「前言語期(ことばが出る前の時期)」に育ちます。


たとえば、

・目を合わせる

・指をさす

・喃語(あー、うーといった声)でやりとりする


この時期から、子どもはすでに「伝えたい気持ち」をしっかり持っているんです。


この時期に大人ができることは、「ちょうどいい助け=足場かけ」を差し出すこと。


足場かけとは、子どもが「あとちょっとでできそう」というタイミングで、ヒントや手助けを加えてあげる関わり方です。

できた時には、子どもが「やった!」と感じる嬉しいごほうび(好きなことや、遊び、笑顔のリアクション)を返してあげる。

これを繰り返すことで、少しずつ自分の力でできることが増えていきます。


その実践方法のひとつが、「インリアルアプローチ」。


子どもの遊びや興味に大人が入り込み、その流れの中でことばを育てる関わりです。


たとえば…

・おままごとで「おいしいね」「もっと?」と一言添える

・ブロック遊びで「たかいね」「のせたよ」と実況する

・おやつの時間に「ちょうだい」「どうぞ」とやりとりを楽しむ


長く話す必要はありません。

「ぽい」「はいったね」「もっと?」など、一言で十分。

子どもはこの短いやりとりの中で、ことばのリズムや“伝わる嬉しさ”を感じていきます。


ことばの芽は、引っぱっても伸びません。

大切なのは、一緒に笑って、共感して、遊びの中で「伝え合う楽しさ」を重ねていくこと。


焦らなくて大丈夫。

ゆっくり、でも確かに、ことばの力は育っていきます。


心理士 香川(遊びの時間担当)

 
 
 

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