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止まっているようで進んでる

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「最初は、じーっと見ているだけだったんです」


FCCキッズ東船橋では、最初の活動として運動プログラムを取り入れています。


楽しい映像を見ながら、その動きを真似して身体を動かしていく、そんなウォーミングアップ。

だけど、初回はほとんどのお子さんが“見ているだけ”。

画面をじっと見つめ、動きません。


でも、私たちはその姿を否定しません。

「見る」ことも、はじめの一歩。

「じーっと見る」というのは、情報を集めて、心と体で「準備している」状態なんです。


数回後、ある男の子が映像に合わせてジャンプをしたり、腕を振って走るようになりました。

少しずつ、映像と自分との距離が縮まっていく。そんな過程を、私たちは何度も見てきました。


そして、ある日の出来事。


初回にはまったくエクササイズに参加できなかったお子さんが、音楽が流れた瞬間、自らバランスストーンとマットをつなぎ合わせ、サーキットを作って歩き出したんです。

その様子に、私たちは思わず顔を見合わせて「すごい…!」とつぶやきました。


きっと保護者の方も、最初は不安だったと思います。


「通って意味があるのかな?」

「うちの子にはまだ早いのかも…」


でも、何度も足を運び、私たちと一緒に時間を重ねてくださったからこそ、こんな変化が生まれました。


発達に凸凹があるお子さんにとって、「目で見たものを体で表現する力」はとても大切な基礎です。

でもそれは、すぐには身につきません。

だからこそ、私たちは“できるようになるまでのプロセス”を、一緒に大事にしたいと思っています。


FCCキッズ東船橋は「できないこと」を無理にやらせる場所ではありません。

「今の力に合った関わり」と「少し先を見据えた工夫」を重ねながら、その子の“やってみたい”を育てる場所です。


もし、今、利用を迷っている保護者の方がいらしたら、安心して来てください。

お子さんが動かなくても大丈夫です。

その“動かない”の中にも、その子なりの意味があって、そこから始まる関わりがあります。


そして、通ってくださっている保護者の方へ。

毎回、一緒に頑張ってくださるその姿に、私たちはたくさん力をもらっています。

子どもの変化は、スタッフだけでは引き出せません。

あなたの「通わせてみよう」「また来てみよう」という選択が、子どもたちの力にしっかりとつながっています。


これからも、私たちは“できるようになった瞬間”だけでなく、“できるようになるまでの時間”を大切にしていきます。


一歩ずつ。


その子らしく。


私たち支援者と、保護者の方とで、


成長の道を一緒に歩いていけたら嬉しいです。


心理士 香川

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